唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


by niraikanai76

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外三線の、ススメ。

「よし。天気も良いし、暖かい。今日は外で唄三線するか!!」

オススメします。
外でやる唄三線は、格別です。
それに通りがかりの人もいたりするわけでして。
全ての人が「立ち止まって聞いてくれる」というわけではありませんが
「おや?聞きなれない楽器をやっている人がいるな」
という視線は感じます。
「心地よい緊張感」を持って練習できるでしょう。

さらに運がよければ、沖縄出身の方とも出会えたりして
「沖縄の話に花が咲く」
なんていうことも、多くは無いですがありそうです。

私は、あまり屋内で三線を練習しません。
冬の間は、寒さの為に仕方なしに屋内で練習しますが
暖かい間はもっぱら「近所の公園」が練習場所です。

「よし、今まで家で練習していたけど
この春から外でも練習してみるか!」
という方の為に「ちょっとしたポイント」をご紹介いたします。

<場所の問題>

私の良く行く公園は、とても広大です。
きちんとした取り決めがあるわけではないですが
「大体ここら辺は、犬の愛好家が集う場所」
「子供達の遊び場」
「ちょっと寂しい場所」
「家族連れが多い場所」
「まぁ、特に特徴の無い場所」
という具合に大別されます。

初めて行く場所では、こんなことは分らないでしょうけれど
自分がその場所に陣取ってみて
「なんとなーく違う」と感じたら、場所を移動しましょう。
練習に、集中できなくなる場合があります。
(私が繊細なだけ??)

「犬の愛好家の集いの近辺」

私の経験上、こういう場所は結構危険です。
私は犬嫌いではありません。むしろ好きですが
三線を抱えているときは別です。
大体の犬君は、三線の音におびえるようです。しかし、
好奇心の強い犬君ですと、音を出した瞬間に小走りで寄って来る場合があります。
で、三線に鼻を近づけて「クンクン」。
おびえている犬君とは格段に勢いが違います。
もっとワンパクな犬君ですと、三線を抱えている私に飛び掛ってきたことも
ありましたねぇ。
当り前ですが、犬君たちは
「これは三線といって、大事な楽器なのだ」ということが分りません。
自ら、こういう場所は避けましょう。
三線が壊れたら、飼い主も自分も嫌な思いをします。
当の犬君は「我関せず」という顔をするでしょうけれど。

「子供達の遊び場の近く」

子供は、好奇心が強いですし素直です。
かわいいものです。
子供の近くで、三線を弾くと踊ってくれたりします。
かわいいですよ。
…、でも「終わりが無い」のです。
せがまれます。結構疲れます。
(自分に子供がいるのに、こんなんじゃいけませんねぇ。)

さらに「僕にもやらせて!」「私も触りたい!」
こういうお願いをされたことが数多くありました。
私は「ダメ!!」とはいわず、ちゃんと触らせてあげましたよ。
でもですね、「ほほえましい気持ち」にはなれるのですが
これでは自分の練習ができなくなります。

※子供に三線を触らせてあげる場合は、きちんと座らせてあげてください。
 中には「立ったまま弾こうとする」なんていう「未来の民謡歌手」を
 こちらに想像させてくれる様な「チャレンジャー」もいます。
 三線が壊れても、子供を責められません。こちらが防衛策をとりつつ
 楽しませてあげましょう。
 最初から「触らせて!」と言われるのが嫌な人は、
 子供のいるところは避けて練習すると良いでしょう。

まばらに子供がいるところ。はいいかもしれません。
適度に「かわいいなぁ」と思えるでしょう。
「子供がうじゃうじゃいるところ」は…場合により、楽しかったりします。

「ちょっと寂しい場所」

私が行く公園にもあります。
「木が生えていて、あまり人がいない」なんていう場所ですね。
公園の敷地内なのですが
「人が過ごすように整備されていない場所」とでもいいましょうか。

「はじめて公園で歌おう」という人は、いきなり最初から
「公園のど真ん中でやる」というのはなかなか抵抗があると思います。
だから「あまり人気の無いところでやろう」という気持ちは
私も良く分ります。

でもデメリットとして
「蚊が多い」
「女性だと、犯罪に巻き込まれる可能性も」(時間帯により)
ということが揚げられます。

さらに実際にこういう場所で練習してみると分ると思いますが
「人が多すぎるのも恥ずかしいけど、ここまでいないと寂しいな」
なんていう気分になります。(私だけかな?)
人間(私)は、勝手ですね。

別にまわりに人が大勢いる必要は無いですが
極端に「寂しい場所」は避けましょう。
案外、自分が思っているほど周りの人は
自分の唄三線など、聴いていませんから。(矛盾しますけど)

「まぁ、特に特徴の無い場所」

私が良くやる場所は、こういう場所です。
慣れれば、どうってことはありません。
人通りも気にならなくなります。
でも、聞いてくれる人も中にはいます。

<持ち物>

「お弁当」

はい。私は持参します。
外で食べるご飯って、美味いですからね。
長丁場の練習でも、これがあると心強いです。

「ペットボトル」

飲み物です。練習中に
「あ~、のどが渇いたな」と思っても
自販機まで買いに行くのが、結構面倒。
三線はほったらしにしたくないので、三線片付けなくてはなりません。
で、三線を入れたケース持参で買いに行く。面倒です。
最初から、持参しています。
以前は「自販機の側」で練習していましたが
そのことに縛られるのが、億劫になってきました。
私はなぜか外三線の時には「そば茶」が多いです。

「黒糖」

「三線の練習に黒糖??」
そうです。私のおやつです。
妻も大好きですから、家には沖縄産黒糖が常備してあるのですが
これをおやつ代わりに持参します。ビンに入れて。
私が食べる以外にも、唄三線を聞いてくれた人に
「これ、沖縄の黒糖ですよ。おひとついかがですか」
なんて差し上げたりします。
唄三線の下手さを、食べ物でごまかそうという作戦です(?)。
沖縄出身の方に差し上げたときには「懐かし~!」
と喜んでいただけました。

また、あるときなどは
公園で遊んでいた子供達にあげていたらすっからかんになったことがありました。

「45ℓのゴミ袋」

ゴミを捨てるため。ではありません。
45ℓも必要ありませんから。
では何のため?

三線を入れるためです。
外三線は、お天気に左右されます。
夏など、突然の「夕立」があったりします。
そんなときは、このゴミ袋の登場。
三線を、ゴミ袋に入れて口をふさぎ
そのままハードケースに収納。

夕立の中を帰ると
ケースは濡れますが(雨の量により、内部にも水は入ります。)
ゴミ袋に入れられた三線は無傷です。

ケースは濡れても家に帰って乾かせば大丈夫ですが
濡れた三線の皮を乾かしても…、手遅れ、ですよね。
そうならないために、持参しています。
「オレの三線は人工皮だから、大丈夫!」
と思っている方。
皮は大丈夫でしょうけど、棹はずぶぬれになってしまいます。
棹が濡れてどういう影響があるのかは分りませんが
棹のためには、良くないはずです。

三線をゴミ袋に入れるとき
「オレは三線を、ゴミ袋に…」
なんていうささやかな罪悪感も持ちましたが、夕立では
こんなこといってられません。

そうそう。大事な持ち物。

「三線」
「工工四」
「メトロノーム」
「ポータブルMD」

これらを持参しています。

<その他注意点>

・自分がやろうと思っている場所の近くに
 あらかじめ人がいた場合は
 「すみません。ちょっとそっちで三味線練習していいですか」
 と、一言断りましょう。これで、周りの人への印象がずいぶん違う気がします。
 三線を「うるさくて無礼な楽器」に自分でしてしまわないように、配慮します。


・トイレの位置を確認しましょう。
 なるべく近い方がいいでしょう。
 私は、三線をケースに入れてそれだけ持参で行きます。
 敷物や(芝生の上で練習しています)工工四などは「置き去り」にしていますが
 気になる方は「完全撤収」の備えで行きましょう。
 
・日なたは出来るだけ避けましょう
 棹の塗りや蛇皮は「直射日光(紫外線)」にあまり当たるのはよろしくない。
 という話を聞いたことがあります。
 私は「木の下」などを選んでいますが、練習に真剣になるあまり
 時間を忘れてしまい、日照角度が変わっている場合があります。
 1時間に一度くらいの割合で
 「今の場所で、三線に日が当たっていないか」と確認しましょう。

・これは、私の考えですが…。
 BIGINの曲や、「島唄」くらいは練習しておいた方が無難です。
 で、できれば練習の合間に演奏しましょう。
 周りにいる人たちへの「サービス」です。
 周りの人たちみんなが「沖縄好き」ではありません。
 「バッキバキの民謡」を聴かされ続けるのも、辛いでしょう(?)。
 さらに「沖縄好きの通行人」の人などから
 リクエストしていただける場合があります。 
 どんな曲でもいいと思いますが「多くの人が知っていそうな曲」
 を持ち歌に用意しておくと、周囲の人とコミュニケーションがとれますし
 人気者になれるかもしれません。

と、長々と思うところを書いてみました。
「この春から、外でやってみよう」
と思われている方の一助になれれば、幸いです。

長く同じ場所で「外三線」をしていると、
「自分の場所」が出来るようになりますよ。
これも、面白いです。

それに「顔見知り」が出来るかも知れません。
ちなみに私は、公園をホームグラウンドにしている
「あるジョギングサークルの人達」からは
「蛇皮線の兄ちゃん」
と呼ばれています。

※外三線は、家の中と違い「不測の事態」が充分ありえます。
 雨もそうですし、「ボールが飛んできて、三線に当たった!」など。
 私は覚悟して充分注意の上でやっていますが、これを読んで外三線をして
 あなたの三線に「不測の事態」が起こりましても、私は責任を負いかねますので
 ご了承ください。あくまでも、ご本人の「覚悟と、充分な注意のもと」
 楽しみながら、行ってください。
by niraikanai76 | 2006-03-08 23:24 | 唄三線