唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


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三味線店めぐり⑩上里三味線店 上巻 6月20日

<旅先の朝>

私はいつも旅行に行くと、思うことがある。
「朝は清々しい」のだ。
別に「沖縄だから」というわけではない。
行き先が那須高原であっても、日光であっても
同じように思うのだ。「旅先の朝」は、
私にとって旅行の醍醐味のひとつである。

天気はあまり関係ない。
実際、この日も曇天模様。

<妻の体調>

沖縄に来て、3日目で妻が「つわり」になった。
おめでたいことなのだが、旅行中である。
なんともかわいそうだ。と思いきや妻は辛いながらも
子供ができたことが嬉しい。という。
それに、実際私がホテルに残っても
「ある意味、迷惑」とまで言う。

私は、今回沖縄に来る何ヶ月も前から
この旅行を楽しみにしていた。
毎日のように、妻に一方的に沖縄の話ばかりしていた。

そんな私の様子を知っている妻は、
「私は朝、売店で水とゼリーとそうめんを買ってきてもらえば
それで良い。後は、出かけてきて」と言う。

「何かあったら、携帯に電話してよ」
といい、ホテルの部屋を出た。

<上里三味線店>

車の運転のお供は、沖縄にいる間中「さんぴん茶」だった。
沖縄に行く前から、自宅でも飲んではいたけれど
なぜか沖縄で飲む「さんぴん茶」はとても美味しかった。

まるで迷路のように入り組んだ恩納村北部にあるペンションばかりの場所。
何度か来るうちに、漆畑さんの宿泊している奥の方のペンションにも
迷わずいけるようになった。

この日の1軒目は宜野湾嘉数の「上里三味線店」である。
ここの店主は面白い人だった。
沖縄に来る以前、私はこの店主に一度電話で問い合わせをしている。
「黒木で三味線を作ってもらいたいのですが」
と予算を伝えたところ
「いや~、そんな値段。プレッシャーがかかるのでやめてください。」
と言われたのだ。

私の三線購入の予算は「ものすごい上等三線」が買えるような値段ではない。
中級品と高級品のちょうど中間くらい。と自分でも思っていた。
上里さん以外にも三味線店には何軒か事前に電話で問いあわせてみたが
「もう5万円出せば、かなり上等なのが作れるよ」
「あと10万というところだね」
と答えるお店はあっても
「プレッシャーがかかるから、もうちょっと安い値段で」
と店主から言われたのは、ここが初めてだった。

誤解を招くといけないので補足するが
決して「上等な三線を用意する自信が無いから」という理由で
店主がそう言ったのではない。

店主は、棹を作らない人である。
棹を仕入れて、皮を張り組み立てて販売している。
「自分がどう見ても、その金額以下で良い三味線が提供できる」
と店主は電話でおっしゃっていた。
「そんなに金額を出す必要はないと思います。
ぜんぜん安く、できると思いますから」
とおっしゃっていた。

この店主は、大変信頼できる人だと思った。
なぜ、その金額を出さなくていいのか。
それについて初めて電話した私に30分近く説明してくださったのである。
上等なものでも、付加価値や職人さんの思い入れで値段が上がる場合も
あるようだが、「単純に三味線の値段として考えているからそういう値段になる」
と電話で話してくださった。

今回、そんな店主と実際に会える。
とても楽しみだった。
実はこの日以前に、上里三味線店で購入した。という
三味線をじかに見ていた。
18日の日に、琉球大学で
漆畑さんの後輩の方が「先日購入した」という三線である。

黒木の棹の真壁型。
形については、あまりイメージが残っていないが
その後輩の方から値段を聞いて大変驚いた。
「そんな値段じゃなくても、良い三線を用意できる。」
と言った店主の言葉は本当だったのだ。

宜野湾のアップダウンの激しい道を行きながら
カーステレオでは私が家から持ってきた
「嘉手苅林昌 唄遊び ディスク1」がかかっていた。
「嘉手久~多幸山」で、心も躍る。
 
「上里さんの所に来るのが、とても楽しみでした。」
「そうですねぇ。今日は、どんな三線があるでしょうね」

川に架かる橋のたもとの、そのお店に到着した。

                                       下巻に続く
by niraikanai76 | 2005-12-16 22:05 | 沖縄新婚旅行(三線探しの旅)