唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


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楽器の値段①

あなたの使っている三線は、いったいいくらで購入されましたか?
なんていうエゲツナイ問いかけからお話を始めてしまいましたが
この問いに答えていただく必要は、まったくありませんので。

楽器の値段

私の楽器経験の中で考えさせられたことを基に
「良い楽器(三線)が欲しい!!」
と考えておられる方のお役に立てれば…
いや、お役に立たなくても
購入する際の、意見のひとつとして
見ていただければ、いいな~と思いまして、
そんなお話をさせていただこうかと思いました。

私は、今現在
3挺の三線を所有しておりますが
いずれもすべて、沖縄の三味線店で
実際に店主にお会いして購入してきました。

どの三線も、自分の予算との相談相談で、
購入するまでに、結構悩みました。

今現在
いろいろな手段で三線を購入できると思います。
実際に、沖縄で三味線店を回って購入するもよし
ネット通販で、購入するもよし。
家にいながらにして、三線を購入できるとは
本当に便利だと思います。

私、最近インターネットで初めて見たのですが
今では、沖縄の有名な三線職人の方が作られた三線を
第三者が販売する。という販売の仕方も、あるようですね。

しばらく見ていて、
あることに気づいてしまいました。
「高いな~値段が。」
です。

三線(楽器)の値段
これほど、不可思議なものも
無いような気がします。
実に曖昧模糊とした世界。
「値段は、あってないようなもの」
とまで乱暴な言い方で片付けたくは無いのですが
本当にわかりません。

たとえば…
「三線の値段は、ほぼ棹の材料で値段が決まる」
といわれていますが、
私の所有する3挺の三線は
いずれも「カミゲン」という材料で作られた三線です。
同じ材料なのに、3挺とも値段が全然違います。
なぜ?
購入した三味線店が違うから?
同じ材料でも、ランクわけされているの?
どちらも、正解でしょうし、
それ以外の理由もあるでしょう。
実にあいまいです。

同じ三味線店で売られている
同じ材料の三線でも、値段が違うのですから
材料のランクわけがされていることは、確かでしょう。

また、胴や皮の材料
カラクイの種類なんかでも
値段が変わりそうですね。

モノに対しての値段って
よくよく検討してみないと
いけないと思います。

三線の場合、私も勉強不足のところはあるので
「楽器として」ということでお話させていただくと
楽器の値段の要素って

①使われている材料の値段
  (材料の希少価値、美的価値など)

②製作者のブランド力(思いいれ、こだわり)

③「楽器」ですから、音の質
  また、楽器としてのパワー

④造りの精巧さ、またこだわり
  道具としての、品質のよしあし

まだまだ、あるかもしれませんが
思いつく限り、書いてみました。

①が良い条件ならば、必ず③の条件が叶えられるか
というと、必ずしもそうではないのが
楽器選びのつらいところです。

製作者が長年楽器製作をする中で
「この材料は良い。見た目もいいし、楽器の材料として
最適である。だから、この材料を使って楽器を作ると
良い音になる確率が高い」

という結論に達した結果、各楽器では
「高級な材料」というものが存在すると考えるのが
妥当だと思っています。
「高級な材料だから、良い音がする楽器なんだろう」
という盲目的判断は、危険だと思っています。

②に関しては、本当に相性でしょうね。
製作者の思い入れが、あなたにとって価値の無いものならば
意味がありません。

④に関しては、
「高級品を作るのだから、気合が違う」
というのは、あると思います。
だからといって「安いからいい加減に作ろう」
ということがある。と言っているわけではありませんよ。

これら①~④の要素、
実はどれもこれも
「人それぞれの感覚」
からきているものなんですね。
だから、難しい。

私が美しいと思っても、あなたはそうは思わない。
私が、その製作者のこだわりを素晴らしいと思っても
あなたはそうは思わない。
私が良い音の楽器だと思っても、あなたはそうは思わない。
私がしっかりした造りだと思っても、あなたはそうは思わない。

どうですか?
ありそうでしょう。
というか、こういう感覚の違いがあるのが
当たり前だと思います。

良い楽器を探す際に理想的なのは

①製作者(メーカー)のこだわりや思い入れに共感できた
 そんな製作者が作る楽器とは、どんなものだろうと興味がわいた
 (要素②)

②そんな「自分も共感できたこだわり」から厳選された材料と
  技術で製作され
  (要素① ④)

③結果的に、音が最高に良かった、造作や見た目も
 とても気に入った
  (要素③)

という感じで楽器と出会えたら、
それは最高な気分だろうと思います。 
文句なしですよね。

では、この理想的な「楽器との出会い」
に極力近づくためには、どうしたらいいか。

というところで、
このお話の一回目は
おしまいです。

続きは、「楽器の値段」第二回で
「私の考える理想の三線(楽器)の購入に対する考え」
にて、お話させていただこうかと思います。

長々と、どうもすみませんでした。
お読みくださって、ありがとうございます。

では、また続きにて。
by niraikanai76 | 2010-10-12 01:20 | ひとりゆんたく