唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


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唄三線とジャズとブルースと

唄三線を始めて
「あ、この感じは他の音楽にも共通する所があるなぁ」
と、私は感じた。

「ジャズ。」

即興性の高いこの音楽は
「テーマ」と呼ばれる曲のフレーズを最初に演奏して
その後の流れは
「テーマ」と同じ長さで、同じコード進行を使って
各演奏者がアドリブ演奏を引き継ぎながら、
曲が進行していく。

例えば、テーマの長さが36小節の曲の場合は
36小節が「1コーラス」となる。
各奏者は、気分次第で2コーラスでも3コーラスでも
アドリブソロは自由である。
ピアノ2コーラス、トランペット3コーラス
というように各奏者のソロの変わり目は
アイコンタクトだけで合図するのが一般的。
ソロを取る順番だけは、決めてあったりもするが
それすら、アイコンタクトでその場で(ステージ上で)
決めていくときもある。

決まりごとといえば
「曲の長さと構成」
くらいのものである。

もうひとつ。

「ブルース」

この音楽は、唄三線のスタイルと似ている。
「よなは徹・金城実 連続カチャーシー2005」
のCDライナーノーツにも書いてあったが、本当に良く似ている。

ブルースはシンガーがギター一本と自分の声だけで
曲を歌い上げていく。
ブルースは、その特色として「12小節を1コーラス」としている。
その12小節を繰り返しながら、歌詞だけ変わっていく。
単純なコード進行で、アップテンポの曲もあればスローバラードも。
切実にストレートな歌詞で聴き手に訴える。

なんだか、どちらも「唄三線」に似ていませんか?

カチャーシーともなれば、いつが終わりか分かりません。
三味線の演奏は、複数で演奏する場合は「1コーラス」の長さだけあわせて
細かい「手」は合わせないのが一般的のようです。

歌詞も自由。
順番も、ありません。
ジャズの、自由な感じに良く似ていると思います。

唄三線は、複数の演奏も楽しいですが
一人も、味があって私は好きです。
嘉手苅林昌さんの独唱など、ブルースマンのそれと
ほぼ同じです。
三線一本、林昌さんの声。


それにブルースの「12小節」という単位は時間にすると
一般的な沖縄民謡の「1コーラス」と同じくらいの長さです。

演奏するときの自由度。
演奏のスタイル。

その二つに加え、私にはもうひとつ
唄三線とジャズとブルースが互いに「似ている」
と感じる部分があります。

それは「リズム」です。

三線の「早弾き」があります。
「いちにの三線」で説明されている。
「パッカパッカ」という、あのリズムです。

ジャズには「スウィング」という言葉があります。
三線と同じ「パッカパッカ」というリズムです。
でも、厳密に言うと三線の「パッカパッカ」とは少し違うのですが。

ブルースには「シャッフル」リズムがあります。
ジャズの「スウィング」より、こちらのほうが
三線の「パッカパッカ」に近いです。

詳しく説明してみましょう。

まず、「三線のパッカ」
これは民謡の早弾きの場合、
オタマジャクシで言うと「付点八分音符と十六分音符」の組み合わせです。

「ジャズのスウィング」
これは、三連符が基本です。
三連符とは、一拍を3等分した音符です。
ジャズの「パッカ」の正体は
「三連符の前二つがくっついたものと、最後の三つ目の音符」
です。「パッカ」というよりは「ダーダッ」という感じで
「パッカ」のように跳ねずに「地を這うような」リズムです。

ブルースの「シャッフル」は三線の「パッカ」と同じです。
オタマジャクシで言うと「付点八分音符と十六分音符」の組み合わせです。

さて、この
「付点八分音符と十六分音符」と
「三連符の前二つがくっついたものと、最後の三つ目の音符」

はどう違うのでしょうか?

「付点八分音符」は十六分音符3つ分です。
十六分音符は1拍を4等分したものですから
つまり、「付点八分音符と十六分音符」は

「十六分音符3つ分+十六分音符」ということになります。

一方、三連符の方は
「三連符の前二つがくっついたものと、最後の三つ目の音符」
でしたよね。

一拍を、三等分したうちの「2つ」と
一拍を、四等分したうちの「3つ」では
後者の方が少し長いわけです。

逆に言うと
残されたほう。つまりは
一拍を、三等分したうちの「最後の3つめ」と
一拍を、四等分したうちの「最後の4つめ」では
後者のほうが、短いわけです。

このことが、演奏面ではどう影響してくるかと言うと
「同じ跳ねるようなリズムでも、跳ね方が変わる」
ということです。

私が持っている沖縄音楽の音源では
民謡の早弾きは「付点八分音符」の跳ね方が多いですが
舞踊の曲などでは、一部「三連符」の「ジャズの跳ね方」
に近い演奏もありました。

いや~。音符のことを、文章だけで説明するのは大変ですね。

私は長い間ジャズやブルースのような
アフリカ系アメリカンの音楽ばかり聴いていましたし
そればかり演奏してきました。
ですから、民謡の「早弾き」に出会ったときは
ついつい嬉しくなってしまったのです。

でも、私にはジャズの「三連符」の跳ね方が
体に染み付いています。いまだに抜けきれず
三線の早弾きの時も、このリズムに近いです。

ジャズをやっていたときは
「お前の跳ね方は、スウィングじゃない。付点八分音符の跳ね方だ。
体で覚えて、早く直せ。その跳ね方じゃ、ジャズはかっこ悪いぞ」
と言われて必死になって直したものですが、今になって三線で
また「跳ね方」で苦労するとは、思ってもいませんでした。

あ、あとこの3つの音楽ジャンルで共通することを
また見つけてしまいました。

3つの世界で有名な人は、破天荒な人が多いようです。
沖縄民謡界では登川誠仁さんの自伝が有名ですが
ジャズやブルースの世界も、破天荒な人が非常に多いです。
特に、大酒飲みの人が…。
by niraikanai76 | 2006-01-02 01:08 | 唄三線