唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


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酔狂歌人流 「いちにの三線~三味線店探訪記」の読み方②

前号

<察して、くぃみそーれ(ください)>

前記事では
どうして「いちにの三線~三味線店探訪記」が
「優良三味線店の紹介コーナー」ではないのか?
についてお話させていただきました。

「良い三味線・三味線店」は個人個人の多様な価値観によって判断されるため
一個人が、不特定多数の三味線愛好家を満足させうるようなお店の紹介の仕方は
極めて難しい。というか、できない。というお話をさせていただいたわけです。

少し補足の必要がある。
と感じましたので、ここで説明させていただきます。

三味線の、購入を考えている人がいたとします。
その人が頭の中で「どんな三味線店で購入したいのか」または
「どんな三味線が欲しいのか」というビジョンが大体でも、出来上がっている方が
「いちにの三線~三味線店探訪記」を読むと、「自分が行きたい三味線店」については
「なんとなく察しが付く」と思うのです。

私が思ったのは、このサイトの「三味線店探訪記」は
三味線を購入しようと考えている人にとっては
自分が求めるようなお店が
「察しが付く様に、書かれている」
ということなのです。

これが絶妙で、このコーナーの素晴らしい所です。
「優良店の紹介」という形はとらず、かつ「ランク付け」もせず
それでいて「各々の気付き」によって、実はお店選びが出来るようになっているのです。

前記事のコメント欄に「オヤジさん」というお客様も書いてくださったのですが、
「いちにの三線」の管理者さんは、三味線店を非常に中立の立場から見ておられます。
決して押し付けがましくありませんし、どの三味線店のことも大切に記述されています。
それでいて、各三線愛好家が求める「それぞれの三味線店の良いところ」は
記事の中にちりばめられているのです。

そういう意味では、
実は「三味線店探訪記」は「各人それぞれに良い三味線店」を教えてくれています。
根底にあるのは
「察して、くぃみそーれ」の精神なんじゃないかと、思います。

一方で
「まだどんな三味線が欲しいのか分からない。沖縄にも行ったことは無い。
でも、せっかく三線を買うのだから自分にとっていい三味線店を見つけたい」

という方は、どんな読み方をすれば良いのでしょうか。
はい。私は、最初こういう状態でした。

そういう人はまず、「いちにの三線」全体で勉強しましょう。
もっと知りたい
困ったときに

この二つのコーナーで、三線について勉強できます。
二つのコーナーで勉強して「こういう三線が欲しい」
というビジョンが、なんとなくでも自分の中に出来上がったら
再び「三味線店探訪記」を読んでみてください。

なにも分からなかったときに比べれば
「自分が求めている三味線店」について
だんだん「察しが付いてくる」と思います。

このサイトが「三線関連人気サイト」として君臨しているのは
情報量の多さ意外にも、こういうところに魅力があるから。なんじゃないでしょうか。
この、「フェアでいて、奥深い示唆」なんじゃないでしょうか。

それでもあえて、最後に私からもまた補足です。

「最終的には、各人でお店に行ってから判断してみてください。」



<三味線店、冷たいぞ?>

前記事で私は
「沖縄の三味線店の多くは、愛想振りまき型の接客態度ではない」
と書きました。「お客に対して、冷たいんじゃないの?」とも。

このことについて検証してみたいと思います。

「いちにの三線」の「三味線店探訪記」
その中の記事で「三味線店探訪の仕方」というのがあります。

「三味線店というお店にいくのに、方法論なんてあるの?」
と疑問でしょう。でも、「沖縄の三味線店めぐり」をしてみたいのであれば
この「探訪の仕方」は読んでから行ったほうが、いいと思います。

まず、沖縄の三味線店の中には
「なんとなく雰囲気的にお店に入りづらいお店」が正直、あります。
これは私が感じたことですから、
他の人はまた違った感想をもたれるかもしれませんが。
お店なのか、家なのか「工務店」なのか分からないようなお店もあります。


私は、沖縄の三味線店で「店主は、冷たいのではないか?」
と思ったことが何度かありました。
でも、補足しておきます。
「あえて冷たくしてやろう」という悪意を持った店主は、
いなかったと思います。


「どうしてお店にきたお客なのに、店主はこんなに無愛想なんだろう?」
とも思いましたが、店主の姿勢は変えられないでしょう。
自分の考えを変えたほうが「得だ」と思いました。

沖縄の三味線店は色々なスタイルがあるようです。
「いちにの三線」を参考にさせていただくと、

・製作から、販売までを行うお店。
・棹は仕入れている。など一部仕入れて、一部製作して販売しているお店。
・組み立てだけ行い、販売するお店。
・三線ごと仕入れて、販売のみするお店。

おおまかに、このようなスタイル分けができるようです。

これが「三味線店主が冷たいわけ」にどう共通するのでしょうか。
これから書くことは、あくまで「私の持論・感想」です。

我々は、日常生活の中でいろいろなところに買い物に行きますよね。
食料品・消耗品・家電製品…。
大体、どのお店にいっても、店に入るなり「いらっしゃいませ~」
という店員さんの声が掛かります。

店員さんと関わることが多くて、丁寧な接客が多く見られるのは
私の感覚では「家電量販店」や「楽器チェーン店」などでしょうか。
どちらも、高額な商品を置いています。

この例に挙げた「家電量販店」や「楽器チェーン店」の接客方法は
どちらも近代的な「販売方法」です。メーカーは介在していません。
つまり「作り手は不在」なのです。それに、競争が激しくて「いかに売るか?」
が重視されます。置いてある商品も、似たり寄ったりです。
お客の視点からのお店ごとの比較対象は「値段」が一番重視されるようです。

これらのお店は「いかに多く売り上げるか?」が重視されているので
自然と接客態度も、洗練されたものになっていきます。

我々は、この「近代的な営業方法」に慣れすぎてしまっている。
と思うのです。

一方で、三味線店を考えてみましょう。
先ほど「色々な三味線店のスタイル」を挙げましたが
実際には「製作から販売までを行うお店」が結構多いです。

この「製作から販売までを行う三味線店」。
店主が、その場で製作も販売も行っています。
上記のような「家電量販店」や「楽器チェーン店」の例のようなお店と違い
「そこでまさに商品が作られている」という場所です。

「販売専門として存在しているお店とは違う」

という認識が大切なんじゃないかと思います。
店主はそこで「ものを売るだけ」ではなく「作っている」のです。
「販売専門のお店」であればお客さんを待って、
お客さんが来たら「接客」に全身全霊をかければいいわけですが
「販売も製作もされている」となれば、そういうわけにはいかない場合もあるでしょう。

神経を使う作業をしている時に、ちょうどお客さんが来たら…。
即座に「いらっしゃいませ~」というわけには、いかないでしょうね。
「冷たい」と感じるのは、こういうタイミング的なことも影響しそうです。

これは偏見かもしれませんが
一般的に「職人さんはあまり愛想を振りまかない」というのもありそうです。
私はこのことは「三味線店主が冷たい」理由に
なんとな~く、当てはまるような気がします。

職人さんには少なからず「自分の作ったものに対するプライド」
というのがあると思うのです。
あえて自分から「買ってください。買ってください。」というよりは
「良い。と思ってくれる人に買って欲しい」という気持ちが大きいのではないでしょうか。

この点において、我々が慣れ切ってしまった
「家電量販店のような接客態度」は
「三味線店」にはあまり期待できないと思うのです。

そういう意味では「販売のみ行う三味線店」のほうが
我々が日常で目にするような「いわゆる接客」
がなされていることが多いと思います。
あくまで「そういう傾向があるのではないか」
というお話です。

「家電量販店のような接客態度」に慣れてしまった我々は
およそ「お店」と名の付くところでは「接客される」というのが
当たり前になってきている。
と思うのです。
そして「三味線店の接客態度」と
自身の「接客されるもの」という思い込みとのあまりの落差に驚き、
「冷たくされた」と感じてしまうのではないでしょうか。

「製作も、販売も全て行う三味線店」の全てがそうだ。
というわけでは、ありません。私が「そういう傾向にあるのではないか」
と感じた。というお話です。

沖縄の三味線店だけではありません。
本土でも、そういうお店が見られるのです。
私が想像するのが「ふすま店」「畳店」
(そういえば沖縄に「○○たたみ三味線店」という不思議なお店も、ありましたっけ。
あいにく、私が行った時には「定休日」でした。)
というような「職人さんのお店」です。
やっぱり、入るとなると「お店に入りづらい」お店が多いようです。

俗に言う「昔ながらのお店」です。
ここではやっぱり「いらっしゃいませ~」みたいな
「家電量販店的な接客」ではないと思うのです。
どうでしょうか?
私は「沖縄だから」とか「本土だから」ということはあまり関係ない気がします。
もちろん、歴史的に見て沖縄は本土と微妙な関係が多くありますので
「本土の人間が来たから…」という政治的な考えを持つ店主もいるでしょうけれど
私はそういう感じはあまり受けませんでした。

「家電量販店的な接客」は、
裏を返せば「丁寧だけれども、マニュアル的で味気ない」
とも言えそうです。
「とっつきやすいけれど、画一的」という感じもします。
私個人の感想としては「人と人との付き合い」みたいな
「濃い関係」は構築しにくいと思います。店員さんにもよるでしょうけれど。

一方で、三味線店ではどうでしょうか。
最初がとっつきにくくても、とにかく「素」で話してみましょう。
店主も「家電量販店的な接客」でなければ「素」で応対してくれている
と考えられます。
「素の人間対素の人間の付き合いが出来るチャンス」
だと考えたほうが、いいと思います。
ここで相性が合えば、かけがえのない出会いになると思いますし
「そんなに丁寧に教えてくれるんですか!!」と思えるほど
懇切丁寧に、いろいろ教えてくださることもあります。

私は
「埼玉から、三味線を買うつもりで見に来ました。沖縄には初めて来ました。
三味線のこともまだあまり知りません。お仕事中済みませんが、お話していただけますか」
という挨拶をしていたと思います。

「勉強させていただくつもりで訪問します」
という「いちにの三線」の記事の通りだと思います。

ちなみに「いちにの三線」の「三味線店探訪の仕方」は
「探訪」が目的で書かれているものです。管理者さんの「探訪の仕方」に
「買うことが目的ではないことを伝えます。」とあります。
ですが、私は「買うつもりであっても、参考にしたほうが良い」と思います。

最初に「冷たい」と感じても、
話をするうちにどんどん打ち解けられる場合もあると思います。
店主が神経を使うような作業をされている最中であれば「出直す」という
方法も、全然ありだと思います。
時間と事情が変われば、また違った印象で話が出来るかも知れません。

とにかく、最初に「冷たいなぁ」と思っても、
店主は「わざと冷たくしてやろう」とは思っていない。
と考えて話してみましょう。
怖気づく必要は、あまりないと思います。
自分の「素」で、話してみましょう。

「お店に行くんだ」というよりは「店主が作業をしている作業場に行くんだ」
というつもりで行ったほうが、いいかもしれません。




尚、この記事は沖縄の三味線店に行って「店主がそっけない」と感じた人へ向けて
訪問する立場としての姿勢について私の思うところを書いた記事です。
「そっけない」「冷たい」と感じる度合いは、人それぞれで違ってくると思います。

さらに補足です。
「沖縄の三味線店はどこも冷たい」
「沖縄の三味線店の接客態度は、なっていない」
というような、批判めいた意味合いは全くありません。

沖縄の三味線店には丁寧な接客をするお店も
数多く存在することも、明記しておきます。

またまた長い記事で、すみません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
一応、まだ続編を書く予定です。


注:この記事は「いちにの三線」の管理者さんでいらっしゃる
   漆畑さんに許可を頂いて書いているものです。

注2:この記事は「いちにの三線」自体、そして
   そのサイトに登場する三味線店を批判するものではありません。

注3:「不適切だ」と思う表現がございましたら、お教えください。
   修正・削除検討させていただきます。
by niraikanai76 | 2006-01-10 22:25 | 唄三線