唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


by niraikanai76

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

カテゴリ

唄三線
三線独学のススメ
沖縄以外の音楽のこと
沖縄新婚旅行(三線探しの旅)
沖縄考
介護のこと
映画
読書
父親になった
ひとりゆんたく
酔狂歌人のこと
酔狂歌人にメールする
食材確保の魚釣り

以前の記事

2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2007年 11月
2007年 10月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月

オススメリンク

お気に入りブログ

やいまぬ風
有言、いつか実行。
三線弾きはカジマヤーで魂...
島々のくも

ライフログ


はじめての三線―沖縄・宮古・八重山の民謡を弾く


風狂歌人~ザ・ベスト・オブ嘉手苅林昌~


よなは徹 プレゼンツ カチャーシー・ア・ゴーゴー


連続カチャーシー2005


よなは徹 プレゼンツ ウチナー わらべうた

最新のトラックバック

検索

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

酔狂歌人流 「いちにの三線~三味線店探訪記」の読み方③

前回
は、沖縄の三味線店に初めて行く人が
「面食らうかもしれない」ということで
<三味線店、冷たいぞ?>という記事を書きました。
誤解のないように再度記しておきます。

・沖縄の全ての三味線店が「冷たい」という意味ではありません。
 およそ「職人さんのお店」とは、沖縄であれどこであれ
 「愛想がある」という状態の接客ではないだろう。というお話です。

<私が「そっけない」と感じた店主との会話実例>

三味線店に行って「店主が冷たい」と感じたとき、
あなたなら、次にどういう行動に出ますか?

・気分が悪いので「お邪魔しました」と言ってすぐお店を出る。
・とりあえず、様子をうかがう。
・あまり気にせず、話し続けてみる。

人によって、違いがあるでしょうね。

これは、「三味線店訪問」に限ったことではないですが
「話のきっかけ」って、あると思うんです。

私の場合の実例を挙げると、
ある三味線店主とのこんなやり取りがありました。

お店に行ったときに、店主はカラクイ(糸巻き)削りをしていました。

私:「すみません。お邪魔します。埼玉から、三線を見させていただきに来ました。
   お仕事中済みません」


店主:私の方をチラッと見ただけで「あぁ」とだけ言い、
    また目と手は「カラクイ削り」に集中します。無言です。

私:次の言葉に困りました。一瞬、自分が邪魔なのかなぁとも思いましたが、
  店内の様子を見て言葉を考えて、こんなことを言ってみました。
  「私は、沖縄に来ること自体が初めてです。良く分からないのですが
  棹がたくさんありますね。三線の形になっているものは、ありますか?
  もしあれば、見せていただきたいのですが。」
  
  こんな質問をカラクイ削りをしている店主にしてみました。

店主:「この遅い梅雨のせいで、胴に皮が張れない。
    だから、三線の状態になっているものは今は無い」


私:「皮張りって、湿度と何か関係があるんですか?」

店主:カラクイ削りをやめて、腰を上げます。
    「この湿度計、見てみて。今はこんなに湿度がある。
     この湿度計が、ここ位を指すまで湿度が下がらないと
     皮張りは、できないさ。」


私:「不勉強で済みませんが、詳しく教えてもらえますか?」    
    
店主:「三線は、蛇の皮が張ってあるだろう。あれは湿度にものすごく
    左右されるんだ。皮を張るときは、皮を水で濡らして伸ばすんだけれど
    それが全然乾かない。」


私:「なるほど、ありがとうございます。」

店主:「しかし、あんたも難儀なときに三味線を買いに来たもんだ(笑)。
   この時期に三味線の形にして置いてあっても、なかなかいい音はしないんだ。
   三味線本来の音がしない。というかね。
   もともと張ってある皮でも湿気を吸って伸びてしまう。
   だからよ、皮が『ボコン・ボコン』と伸びていて、気の抜けた音しかしないわけさ。」


店主:「今の時期は置いて売っている三味線からは、選ばないほうが賢いよ。
    今は一年のうちで、一番三味線が『良い音がしない時期』だから」


私:「それはあのう、季節によって音が変わってくる。ということですか?」

店主:「変わる変わる。本土の冬は乾燥するから、同じ三線でも、皮が締まって
      もっとキンキンした音がするんじゃないかな。」


…とまぁ、こういう具合に最初に「冷たい・無愛想」と感じても
話していくうちにいろいろ教えてもらえる場合も、あるようです。

この店主(照喜名さんではないです)の教えてくれた通り、
夏に届いた二つ星小は「比較的マイルドな音」がしていたのに
冬になる(空気が乾く)につれて「硬い音」になっていく。
という現象を、私は実感しました。

店主と、自分との相性は話してみなければ分からないですよね。

店主と話してみてそれでも「やっぱりだめだ」と感じた方は
縁が無かったのかも知れません。
そう思ったときには、無理して話を続ける必要は無いと思います。

勇気を出して話してみると
「いちにの三線」の「三味線店探訪記~探訪の仕方」にある
「少しくらい無愛想でも、いずれうち解けることができると信じます。」
ということが身をもって分かる場合が、案外多いんじゃないかと私は思います。


注:この記事は「いちにの三線」の管理者さんでいらっしゃる
   漆畑さんに許可を頂いて書いているものです。

注2:この記事は「いちにの三線」自体、そして
   そのサイトに登場する三味線店を批判するものではありません。

注3:「不適切だ」と思う表現がございましたら、お教えください。
   修正・削除検討させていただきます。
by niraikanai76 | 2006-01-12 17:35 | 唄三線