唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


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酔狂歌人流 「いちにの三線~三味線店探訪記」の読み方⑤

<形~何軒も見ましょう>

「形の良い三線が欲しい」
とは言うものの、果たしてどんな形が「良い形」なのかわからない。
自分が今、目にしている三味線店の棹が良い形なのかどうか…。

私が沖縄へ行って、漆畑さんが沖縄にいらっしゃる前
妻と二人で三味線店訪問をしていたときに、
お店ごとに棹を見ていた時の私の気持ちです。

同じ真壁型でも、三味線店によって形はずいぶん違うようです。
店主の「こういう形がきれいなのだ」という思いが、三味線という「モノ」に
現れている。ということなのでしょう。
「店主のこだわり」が現れやすい部分だと思います。

私は最初、「形」についてはチンプンカンプンだったのですが
何軒か見ていくうちに違いがだんだん分かるようになってきました。

私のようなビギナーでも形の違いが分かりやすい部分は
俗に「天」とも「面」とも言われる三味線の棹の「顔」の部分でしょう。

「あ、このお店は扇のように天の上部が広がっているな」とか
「なんだか三線全体がふくよかな感じだな」とか
「曲がり方が急だな」とか
「天の部分が薄っぺらいな」とか

一方、「チマグ」とか「鳩胸」とか呼ばれる棹と胴のつなぎ目部分にも
職人さんごとに形の違いの特徴が出やすいようですが、
私には、これの違いがなかなか分かりませんでした。
ようやく感覚がつかめてきたのは、三味線店めぐりも終盤になってきたころ
だったと思います。

「なんとなく前に見た三味線店に比べて…」という見方で分かると思います。
私のように、三線に関してど素人でも何とか分かりましたので
大方の人が、こういう違いには気付くと思われます。

私は最初「平仲知念」とか「南風原」とか
変わった型の三線が欲しかったのですが、
現地に行ってすぐにあきらめました。

「なかなか形を見られないから」
という理由です。

私は安価な「真壁型」を持っていました。
「真壁はもう飽きた」と思っていたのですが、とんでもなかったです。
職人さんの作る真壁は「型が違うのじゃないか?」と言ったら言い過ぎかも知れませんが
そう感じるほどに職人さんごとに特徴が違いました。

「真壁も面白い」
と思ったのです。

真壁型であれば、たいていの三味線店には三線の形になっていないまでも
棹は大体置いてあると思います。
形を比べやすいですし、違いが楽しめます。

「平仲知念」とか「南風原」とかいう珍しい型は、なかなか三味線店には
置いていない場合が、多いのではないでしょうか。
そういう点では、注文製作になる可能性が高いです。
形を見れないのは、「ちょっときついかな」と思いました。
完成して送られてきてから「あんまり気に入らない…」となってしまっては
ちょっと悲しいです。

琉球大学で八重芸さんにお邪魔して三線を見せていただいたときには
「与那城」に目を奪われました。
「与那城」は「真壁」に続いて流通している三線の型のようですので
運が良ければ、三味線店で「与那城」の棹を見ることが出来るかもしれません。

どういう形が良いのかは、購入者のセンスですけれど
私のようなビギナーでも
三味線店で棹を見ていて「この部分がもっとこういう風になれば…」
ということまでは分からなくても
「どうもこのお店の形は好きになれない」とか
「なんとなく好きかもしれない」とか
「とてもきれいな形だと思う」とか
何らかの「感想」は持つことが出来ました。

何軒かの三味線店を見てみると、
同じ真壁でも、なんとなく違いが分かってくると思います。

こういう「感想」=「直感」で選んでいいと思います。
自分のセンスで選んでみましょう。


<値段>

「三線は着物に似ている」
とは私の妻の弁です。
私の妻は以前、和裁の仕事をしていました。

着物は「値段はあって無いようなもの」
なのだそうで、高級品になればなるほど
職人さんのところに行っても「値段が曖昧」
という感じなのだそうです。
高級品は注文製作が多いのも、似ています。

これはどういうことなのでしょうか。
妻の説明では
「良い物を、見分ける目を購入者が持っていないと買えない」
ということなのだそうです。
もしくは
「職人さんがその値段をつけることに同意できないと買えない」
ということなんだと思います。
当たり前なのですが、これは一言で言うと
「店主がその値段をつけたことに対して、自分も価値を見出せるか」
ということになるのだろうと思います。

三線も似ています。
数ある三味線店の中には
「カマゴン:10万円」というように値段を明記しているお店も多いようですが
注文製作になると、材木を見せられて「はい、これで大体30万円」などとと言われる場合が
多いのではないでしょうか。

これにビギナーは困ります。
「この木はそれだけの価値のある木なのだろうか…」

木の違いなど、私のようなど素人は
見ただけではその違いが分かりません。

同じ「カマゴン」という木でも、あるお店では10万円。
また違うお店では7万円。もうひとつのお店では5万円。
こういう場合も、あるのではないでしょうか。

困ってしまいますよね。

また、ひとつのお店で同じ材木の棹なのに
10万円。7万円。と違っていた場合は、「質」に違いがある場合なのでしょう。
これは「店主がそういう評価を下している」ということになるとおもいます。
違うお店に行っても、また違う値段の付け方になることもあるのではないでしょうか。

値段の中には、どうやら材木の値段以外に
「色々な価値」が含まれているようです。
職人さんの「こだわりが含まれている」ということが含まれていることもあるでしょう。

購入者としては
「なるべく安く、なるべく良い物」が欲しいわけですが、
この「自分が思う良い物」というのが何か?
ということに三線選びの際の値段判定は左右されそうです。

私は「カミゲン」という材質で棹を作っていただきましたが、同じカミゲンでも
「なるべく安いの」という基準で探せば、もっと安く買えたかもしれません。

私の場合は、色々な値段のカミゲンを見ました。
予算より安い「カミゲン」から手の届かない値段の「カミゲン」まで。

私が購入したときは
店主への「信頼料金」だと思いました。
店主への信頼。
「この店主が、その値段をつけるならば信じても良い」
と思えたのです。
決して「ものすごく高い値段」ではないですが、
そう思いました。


私のようなビギナーが、材木を見て「良い悪い」の評価はなかなか出来ないと思います。
「良し悪しを判断する目」が拙い上に
「三線は、着物のように値段があってないようなもの」
というのならば、自分の気に入った店主を信頼するしかありません。

次の記事では、このことについて書いてみたいと思います。
次号で、一応シリーズは最終章を迎える予定です。

<店主との、相性>に続く。
by niraikanai76 | 2006-01-14 19:19 | 唄三線