唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


by niraikanai76

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

唄三線
三線独学のススメ
沖縄以外の音楽のこと
沖縄新婚旅行(三線探しの旅)
沖縄考
介護のこと
映画
読書
父親になった
ひとりゆんたく
酔狂歌人のこと
酔狂歌人にメールする
食材確保の魚釣り

以前の記事

2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2007年 11月
2007年 10月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月

オススメリンク

お気に入りブログ

やいまぬ風
有言、いつか実行。
三線弾きはカジマヤーで魂...
島々のくも

ライフログ


はじめての三線―沖縄・宮古・八重山の民謡を弾く [PR]


風狂歌人~ザ・ベスト・オブ嘉手苅林昌~ [PR]


よなは徹 プレゼンツ カチャーシー・ア・ゴーゴー [PR]


連続カチャーシー2005 [PR]


よなは徹 プレゼンツ ウチナー わらべうた [PR]

最新のトラックバック

検索

タグ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

その、瞬間。

おととい、施設の入居者がひとり。亡くなった。

去年の11月、みんなで100歳のお祝いをしたばかり。
2週間前から、徐々にご飯が食べられなくなってから
どんどんやせていった。「老衰」だった。

人は皆、いずれは死ぬ。
それは分かりきったことだ。
この仕事をしていれば、普通の人よりも
「数多くの死」に立ち会うことになる。
数多くの、「その瞬間」に。

でも、こういうときなのだ。
「この仕事は辛い」と思うのは。

学校の先生。保育士。幼稚園の先生。
いずれも「これから成長していく」という子供や生徒の相手をする
お仕事である。もしくは「自分の手で、成長させる」という使命を帯びている。

だが、介護職…。
いくら忙しい日常の中で「この人のためにはこうしてあげたら良い」
と職員全員で考えて実行しても、相手はお年寄りである。
これから衰えていくことはあっても、驚異的に体力を回復して家に帰る
なんていうことは、まず、ない。
せいぜい「現状維持」がいいところである。

やってもやっても死んでゆく。
この考えに、囚われてはならない。仕事にならない。
だから、多くの介護職はこう考えるのである。

「最後に、こういう職員に会えて、嬉しかった。良かった。」
そう思ってもらえれば、それだけで良いのである。と。

しかし、この世から立ち去ってしまったあの人には
そのことを尋ねる事すら、もうできない。
「あなたの100年の人生、最後はここで暮らせて良かったですか?」
自問自答する、私が残されているだけであった。
by niraikanai76 | 2006-02-19 20:24 | 介護のこと