唄三線のある日常。        愛器「二つ星小」          (たーちぶしぐゎー)。         


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カテゴリ:三線独学のススメ( 17 )

一人三線、脱却??

三線を、一人で6年ほど(ブランクもありますが)
やっています。

私は、仕事の関係で
「決まった曜日の決まった時間に、決まった場所に行く」
というのが、困難です。

ですから、誰にも習わず
今までやってきました。
「習いたいなぁ、自分の唄三線がいいのか悪いのか、わからないし」
という気持ちも、正直あります。
ですが、上記の事情で
ずっと一人で唄三線をしてきました。

が、
「一人三線脱却」
ということに、なるかもしれません。


先日
Yさんという方にお会いしました。
隣町で、三線工房を営んでいるとの情報を
インターネットで知ったのです。

Yさんの所に
「ティーガー(三線の胴巻き)」
と弦を買いに行ったのです。

このYさん。
実は、某民謡流派の教師免許を持っておられる方です。
「三線工房」とはいっても
実際のところ、神奈川県では
蛇皮の入手も困難で、
今はもっぱら
カラクイの交換や備品の販売交換など
「修理」をメインにされているとのこと。
また、ライブ活動や
三線クラブの主宰もされているらしい。

そのYさんの主催されている
「三線クラブ」
レベルによって、さまざまなクラスがあり
「クラスのはしご」もOK。
また、私のような状況の方も
多くいらっしゃる、とのお話しや
どうやら活動も盛んな様子であるとのお話しを聞きました。

実は明日、
私はその「三線クラブ」に
初めて参加させていただくことになったのです。

約2時間の間ですが
初めてのことなので
少し緊張しています。

が、ほかの
唄三線する方々と
お会いするのが、今から楽しみです。
by niraikanai76 | 2010-09-11 20:31 | 三線独学のススメ

私の苦手運指克服法…「早弾き」の場合。

私は、アルトサックスとベースの音楽経験があります。
しかし、以前から記事に書いている通り
「音楽をやっていたから、唄三線も楽だ」
と感じたことは、あまりありません。
せいぜい、三線を始めた最初の頃の
工工四とCDを照らし合わせて、リズムの取り方などを
早いうちに理解することができた。というくらいのものでしょう。
(音楽的な理解)

しかし…唄三線にはあまり役立たなくても
「楽器の練習法」は共通です。
唄三線の場合でもこれについては、誰かに習わなくても
今のところは何とか自分で解決してこれております。

JAZZでのアルトサックスは
細かくて速いフレーズが多く登場します。
これは、何度も練習しました。
…ですが、何度か練習してもおいそれとできるものではありません。
そんなときには…ひたすら反復練習していました。

16分音符4つが並んで
「ド・ミ・レ・ファ」とある場合。
これが出来ないときには、「どこが引っかかるのか?」をまず探ります。
4つの音符が並んでいるわけですが、
こういう演奏で引っかかる場合には、必ず「デッドポイント」(出来ない部分)
があります。

「ド→ミ」の移動で引っかかるのか
「ミ→レ」の移動で引っかかるのか
「レ→ファ」の移動で引っかかるのか。

こういうことを、見つけるわけです。
そして「自分はレからファへ移動するときの指使いでいつも引っかかる」
と気がつくと、ひたすら
「レ→ファ レ→ファ レ→ファ ~」
と繰り返し集中練習します。

しかし、これだけではまだ不十分です。
この「レ→ファ」の移動に慣れたら、
今度は「レ・ファに関連する音を入れて練習」するのです。
「ミ→レ→ファ」と、「フレーズの中での一つ前の音」を加えて練習します。
これを、さらに集中練習です。

で、ある程度できるようになったら
ひとつのフレーズとして、練習します。
考え方としては
「出来ないものを、むやみやたらにやってもできない。
本当に出来ない部分を抜き出して、潰していく」
という考えです。

三線でも、同じ練習方法を採用しています。
「嘉手久」という曲があります。
歌持ちでは

五 七|五 尺|工 老|工 五|~
タッカ  タッカ  タッカ  タッカ

と続いていきますが
仮に2小節め(?)の|五 尺|がいつもつまづく場合は
この部分ばかりを練習します。
しかも、かなりゆっくりなテンポで。
慣れてきたら、徐々にテンポを上げて繰り返し
|五 尺|を練習します。
 タッカ

で、ずいぶんと楽に手が回るようになったら
七|五 尺|
カ  タッカ

という具合に、「出来ない部分の前の音」を加えて
また反復練習です。
ここで、驚くことがあります。
|五 尺|を何度も練習し、できるようになったのにも関わらず
そのひとつ前に、たった一個の音を加えただけで
出来なくなることがあります。
(自分の演奏がいかにもろいか。ということの証左となるので、結構凹みます)

これで、また反復練習。
出来るようになったらば
七|五 尺|工
カ  タッカ  タ

という具合に、「ひとつ後ろの音」
も付け加えて、練習します。
出来なければ、また反復練習です。
ある程度できるようになったら、
最初からつなげて、ひとつのフレーズ(歌持ち)として練習します。

歌持ちを、最初から通して何度も練習する。という方法も
よいと思いますが、「嘉手久」のように長い歌持ちの場合は
無駄が生じます。
「出来ない部分を克服」できれば良いわけですから
そこを徹底的に潰していきます。

こうして、「出来ない部分を徹底的に潰す練習」をすると
かなり強固にマスターできると思います。
しかし、人には「自分に合う。合わない。」がありますので
万人に共通の練習方法ではないかもしれませんが…。

この練習方法は、高校時代の吹奏楽部の恩師に教わりました。
「無駄に練習するな。出来ないところだけをやれ。
それを徹底的に潰せれば、強い演奏が出来る。
演奏の楽しみは、できるようになってから追求しろ。」


ずいぶんスパルタンです。
でも、今は恩師の言う「強い演奏」とはどういうものか
よく分っているつもりです。
どれくらいやったかわからなくなるくらいの練習量があれば
たいていの状況では、間違えることは無い。という意味だと思います。

「演奏の楽しみは、できるようになってから追求しろ」
というのは、
「出来ない部分を潰すのは修行だ。出来るようになったら、おおいに楽しめ」
という意味だと思います。

退屈な反復練習も「楽しい」と感じられたら、最高です。
「どうしてもやりたい曲」の練習の場合には、私もたまに「楽しい」と思います。
ですが、大体の場合は「辛い」です。
でも、仕方ありません。練習をしなければ好きな早弾きの曲が出来ませんから。

「出来ないところをピンポイント集中練習」
私は、いまだに高校時代の恩師の言葉が思い出されて、
そこから抜けきれずにいます。

私が「味のある三線を弾くなぁ」と感じている人を評して
また違う方が
「あの指にはインテル入ってるからよ」
と言っていました。

私も欲しいなぁ、指に「インテル」…。
by niraikanai76 | 2006-04-19 21:40 | 三線独学のススメ

味付けは自己満足。

料理の話ではありませんよ。
三線の演奏の話です。

唄三線。特に最近は三線の演奏の方に凝っているのですが
「味をつける」というのはとても難しいです。
まずは基本的なところでは「掛け音」。そして、
ギターなどでいうところのハンマリング(弾かずに、弦を指で叩いて音を出す)や
プリングオフ(弾いた後に指で引掻くように弦を離しながら音を出す)
という技術的装飾音。

さらには、ごんぞさんに教えていただいた
拍をギリギリまで待って、かするように弾いた後
本来次に来るべき音を弾く。というような
リズム的な装飾。

そして
音と音の間にさらに音を入れて、旋律的に
演奏を華やかにするような演奏など。
三線の演奏ひとつとっても、
実に様々な装飾や演奏技法があるものです。

自分もある程度は出来ていると思っています。
しかし、そこには「あくまで、まだまだわざとらしく」
という但し書きが付きます。
さらりと三線の演奏をかっこよく聴かせるには
「わざとらしい」というのがばれてしまうようでは、まだまだ甘い。ということです。

ちまたでよく耳にするポップス音楽は、それこそ
「スタジオミュージシャン」という「伴奏の専門家」の様々な
高度な技術が詰まっています。
「ミーシャの歌」はそれは素晴らしいと私も思いますが
ベース経験のある私などは
「その伴奏の方こそ素晴らしい」などと思いながら
聴いてしまいます。
「あ、今ベースがハイポジションまで駆け上がってナインスの音を入れた」
なんていうのは、私がベースをしているからこそ気付くことなのです。

いわゆる「ミーシャの歌が好きな人」は
そこまで聴きませんし、気付かないと思います。
それよりは、
「ベースを含めたバックの楽器の盛り上がりと共に
どんどんヒートアップしていくミーシャの歌が良い」
という感想になると思います。
むしろ、これが普通です。

ですが「良いミーシャの歌」を引き立てている
「スタジオミュージシャンの演奏」は、それぞれの
ミュージシャンが何年もかけて育ててきた
「演奏の技の宝庫」なのです。
膨大な時間と労力が掛けられている「珠玉の演奏」でも
分らない人には「プロなのだから、しっかり伴奏が出来ていて当たり前」
位にしか考えられていないのが、実情だと思います。
良くて「この曲の伴奏はノリがよい」と思われるくらいでしょうか。

私は三線で「装飾」を練習していますが
三線をやらない人の前で披露したときには
どれほどの人が「三線の演奏で細かい技術を使っている」
などと気付いてくれるでしょうか。
おそらく、だれも気付いてはくれないと思います。

楽曲の中で、盛り上げるのには必要なテクニック。
ですが、それは手のかかる練習の割には
人には気付いてもらえません。
「楽曲全体」として捉えたときに
人には細かく伝わらなくても
何かしらの「違い」は感じさせることは出来る。と考えています。
…でも、大体の場合は「自己満足」なのでしょうね。

三線の装飾に凝ったり、歌を徹底的に練習したり
やりたいこと、魅力的な練習が沢山あります。
長く続けるうちに、味のある唄三線が出来るようになれば…。
と考えています。

収まるべきところに、収まるようなカッコいい装飾が付けられる三線弾き。
こういうのに憧れます。
…が、基本的には
「きちんと普通に演奏できるからこそ、収まりの良い装飾が出来る」
というようなことも忘れずにしておこうと思っています。
by niraikanai76 | 2006-04-16 22:34 | 三線独学のススメ

桜の色に思う。

桜の花びらを、まじまじと見てみました。
実に微妙な色合いをしています。
白でもなく、ピンクでもなく…いや、そのどちらでもある…。
なんとも説明しがたい色合いです。
日本人は、こういう「微妙なニュアンスを好む」
と本で読んだことがあります。

「原色よりは中間色。曖昧さを好む人種」
などと、その本では説明されていました。

沖縄民謡。
JAZZから流れ着いた私は
「外国語でもなく、かといって今まで自分が見聞きした
日本の言語とも違うウチナーグチ」という「曖昧さ」
に惹かれたわけです。
曖昧さ。JAZZのような「外国のもの」よりは
親しみを感じたものでした。

しかし…。
唄三線を始めて2年半が経ちますが、最初に感じた「とっつきやすさ」
はどこへやら…。
その奥の深さに、どんどん引き込まれてしまい
JAZZの頃と同じような難しさを感じている、私がいます。
by niraikanai76 | 2006-03-31 22:14 | 三線独学のススメ

好きと嫌いは紙一重

夫婦の話題ではありませんので(笑)。

あなたのお好きな曲は何ですか?

高校時代、私は吹奏楽部に所属していました。
パートは「アルトサックス」でした。
高校の吹奏楽には「コンクール」というものがあります。
これは、沖縄民謡や古典の「コンクール」とは一味違います。
なんといっても、「優劣」をはっきり決められてしまいます。
金銀胴。という各賞があり、県大会や全国大会に行けるかどうかを
多くの学校は、争うわけです。
高校野球の予選に近い。と考えていただければ、分りやすいかもしれません。
部門にもよりますが、課題曲もありましたし自由曲だけでよい。という場合もありました。

1994年夏。
私は高校3年生でした。
この年で、私の吹奏楽部での現役生活も終わりです。
この年の我が校吹奏楽部は
「創立以来、初の受賞」
を目標にしていました。

コンクールの地区予選でも「金賞」を受賞した学校のみが
「県大会」に進めます。その県大会の中でも、さらに「金賞」ですと
全国大会にいけます。全国大会で「金賞」というのは、とても難しいことなのです。

とりあえず、この年は部員全員で「県大会出場」という目標を掲げました。
全国大会には及びませんが、一度も地区予選で受賞したことの無い学校が
「県大会」に出場するのは、大変なことです。

部員全員で決めた自由曲は
「アパラチアン序曲」
という曲でした。

この夏の事は、今でもはっきり覚えています。
誰が言い出したわけでもなく、部員全員
始発の電車で学校に行き、終電車近くまで練習。
それも「アパラチアン序曲」という曲ばかり練習です。
日中の「合奏」の時間など、顧問からどんどんダメだし。
さらにそれを夜の自主練習で手直しの練習。

毎日毎日「アパラチアン序曲」の繰り返し。
これが春先から、夏の間。ずっと続きました。
部員はCDウォークマン(当時はMDはありませんでした。)
で、これまた毎日「アパラチアン序曲」を聴いていました。

そのうち、部員からはこんな声が聞えてきました。
「もう、楽譜は見ないでも吹ける」
「音楽を聴くというと、アパラチアン。音楽=アパラチアン。ですよ」
「アパラチアンばかりで、辛い。精神的に。たまには違う曲も吹きたい」

沖縄民謡の「工工四を見なくても。三線が弾ける」
というのと、吹奏楽でいう「楽譜を見なくても、吹ける」というのは
ものすごく違いがあります。曲も長いですし、指示記号も多いのです。
吹奏楽で「暗譜」というのは、すごいことです。

こんな風にして、1993年の夏は過ぎ去りました。
結果は、地区予選「銅賞」。でした。
惜しくも、県大会には行けませんでしたが、
受賞歴の全く無い学校にしては、たいしたものだと今でも自画自賛できます。

部員は最初、みんなで「アパラチアン序曲」にしよう。と決めました。
皆の、大好きな曲でした。
でも、毎日毎日練習するうちに
「何だか、アパラチアンが嫌になってきた」
みたいな雰囲気もありました。
無理もありません。日々、朝から晩まで「アパラチアン序曲」です。
いくら好きでも、みんなこの曲を嫌いになってしまうのではないか。
というくらいに部員全員が密着していた曲です。
「もう、おなかいっぱい」という感じです。

…そんな高校時代も終わり、そして今。
ためしにサックスを出して吹いてみましたが
楽譜を見なくても「アパラチアン序曲」が吹けます。
あの懐かしい「コンクールの夏」から11年。
あんなに何度も練習したこの曲は、今でも体が覚えています。
そして、悪友とのことや当時はまだかわいかった嫁さんの事。
そのほかにも合宿の楽しい思い出が、心の中に
どんどん蘇ってきます。

今までの音楽人生で
この時ほどひとつの曲を練習したことなど、無いでしょう。
好きな曲も、嫌いになりかねないくらいの「練習」。
本番の舞台では、皆がほとんど「暗譜」の状態。
コンクールですから、それは真剣なのですが
私は「皆と、音を合わせている」という快感に
身を委ねていたことを、今でも覚えています。
この「音を合わせる快感に身を委ねる」というのは
ちょっとやそっと練習したくらいでは、味わえません。

「皆が暗譜するくらいに練習した」からこそ、味わえたのだと思います。
私はこの後、JAZZに転向していくのですが
この時の経験が、大きく役立っています。

今でも、この時の部員全員が集まれば
すぐに「アパラチアン序曲」が出来ると信じています。

好きな曲でも、嫌いになりかねないくらいの練習とはどういうものか。
楽しむためには、苦しまねばならない。
好きなものでも、嫌いになるかもしれない。でも、結果もっと好きになるかもしれない。
そんなことを、しらないうちに勉強していたのだなぁ。
と思いながら、記事を書きました。

そして今…私の沖縄民謡を練習する姿勢は、当時の私にはとうていかないません。
「そんないい加減に練習して!!」当時の自分や部員に怒られそうです。
でも、いいんです。社会人ですし、長いスパンで考えてますから。
でも「ひとつの曲を、極めてみたい」という当時の部員全員の姿勢は
今の私も見習うべき姿勢です。
三線の音が、嫌いになっちゃうでしょうか。
いや、殻を破ってもっと好きになるであろうことはもう分っているんですが…。
by niraikanai76 | 2006-03-26 22:47 | 三線独学のススメ

アッチャメー小、これから習得。

「今度はアッチャメー小を、やりたいです」
私の唄三線に付き合ってくださる友人からの
メールです。

私はアッチャメー小をまともに練習したことがありません。
カチャーシー曲で弾けて歌えるのは
「唐船どーい」「嘉手久」だけです。
「多幸山」「アッチャメー小」は、おぼろげにしか出来ません。
全くもって自信のない曲です。

友人がやるのだから
できれば私も一緒に演奏してみたい。
三線と唄の音が違う曲は苦手なのだが
(嘉手久・唐船どーいは三線の音から唄のメロディーを大体拾えます。)
挑戦するだけは、してみよう。

あ、「ヒンスー尾類小」も練習中なんだった…。
目移りが激しくて、いけませんねぇ。
アッチャメー小とヒンスー尾類小。
当分は、これの二本立てでいきます。

三下げと本調子。繰り返すと、カラクイが…ツルツルしてきます。
by niraikanai76 | 2006-03-25 22:29 | 三線独学のススメ

私が「鷲ぬ鳥節」を練習しはじめた理由。

最近、私が良く練習している曲。「鷲ぬ鳥節」です。
通しで唄えるようにはなりましたが、まだ一番しか唄えません。
しかも、息が続かないときがあります。息継ぎが重要な課題です。
それに方言の発音です。問題山積み。なんですけども
「しょん~が~つぃ~」と、早く二番もマスターしたいです。

私は今まで「八重山民謡」を
練習する気はあまりありませんでした。
でも「鷲ぬ鳥節」は有名な「八重山民謡」です。
今までの私は「沖縄本島の民謡」だけを練習していたのです。
どうして突然??

それにはちゃんとした(?)理由があるのです。

去年の10月。
私は夜の公園でいつものように
唄三線の練習していました。
「寒いなぁ。もう、今年はこれで外三線は最後かなぁ」
などと考えながら「唐船どーい」なんかを練習していたと思います。

そこへ…、まだ若いカップルが、声を上げて近づいてきます。
女性のほう。まだ若いです。髪形や服装は「ギャル」そのものです。
私は29歳ですから、たぶん私よりも10は若いでしょう。
男性のほう。「なになになに~~?」と言いながら、先を行く女性を追いかけています。
女性は大きな声で「あ、ここだ!」と言いました。そのまま、私の前に来ます。
ものすごく、驚いた目で私を見ています。

芝生に座って三線を抱きかかえ、きょとんとする私。
その前に、立っているド派手な格好の若いカップル。
異様な光景でしょう。端から見れば。

そのカップル。声をそろえて私にこう言いました。
「ちょっと、聞かせてもらっててもいいですか?」
私が返事をする前に、二人は芝生にしゃがんでいました。

「いいけど…。ただ練習しているだけなんだけどね…」
あまりの出来事に驚いた私は、照れ隠しにそんな曖昧な返事をしました。
「安里屋ゆんた」の登場です。二人はじーっと聞いてくれました。
終わると、拍手までくれました。

この後どうしようか…。などと考えている私をよそに、
女性は私にこんなことを言いました。ものすごく、驚きました。
「鷲ぬ鳥、できますか?」
えぇ~!?なんで? 人は見かけで判断してはいけない。のでしょうけれど
この時の私の驚きを分っていただけるでしょうか。
「聞いたことはあるけれど、できないかなぁ。」
そんな返事をしました。
女性は、次の言葉を放ちます。
「まみどーま、はできますか?」
…なんなんだろう。この人は…。
「いや、ちょっと弾いた事があるくらい…かなぁ。できないなぁ。」

女性は、ちょっと残念そうな顔をしていました。
私は、あることを思い出しました。
持ってきた工工四のことです。
「ちょっと待って…」と女性に伝えて、バッグの中をごそごそ探します。
あったあった。ありました「正調 琉球民謡工工四 第四巻」が。
たしかこの本の最初のほうに「鷲ぬ鳥節」が掲載されていたはずです。

本を出して、女性に
「あのさ、唄は唄えないけれど三線だけなら弾けるよ」
と伝えます。
「え!?本当ですか? じゃあ、お願いします!」
ということで、その場で「唄なし鷲ぬ鳥節」を演奏しました…が、
実は唄がありました。何とこの女性が歌ってくれたのです。

この女性。とても楽しそうでした。
唄も、とても上手くて驚きです。
でも、当たり前でした。
この女性は「石垣島出身」だったのですから。
彼女は18歳。4月に東京に出てきたばかりだ。といいます。
私の「年齢鑑定眼」も捨てたものではありません。

男性の方は、自分の彼女がこんな唄を歌っているところを初めて目にしたのでしょう。
「なにおまえ~!?すごいじゃん。っつーか、外国語!?」
と驚いていました。

聞けばこの日、初めてこの公園に遊びに来たのだそうです。
所沢に住んでいるわけではなく、近くの町の名前を教えてくれました。
で、そんな公園で耳にした三線の音色。それで彼女が「音の出所」を
探していたのだそうです。

男性の方は鹿児島出身。笑いながら
「この三味線で○○節できますか?鹿児島の民謡なんですけど。有名なんです」
なんていいます。奄美諸島出身ならば納得するのですが「指宿」とのこと。
「いや、無理」と私も爆笑です。

この後、石垣島の三味線店はどこら辺にあるとか
小さい頃はゴーヤーが嫌いで「嫌だ」と言っているにもかかわらず
カレーライスにゴーヤーを入れ続ける彼女のおかぁさんのお話、
お正月はおじいちゃんの弾く三線に合わせて「鷲ぬ鳥」を必ず歌うこと、
石垣島の海の色は普通だと思っていたけれど
この前初めて行った湘南の海の色にショックを受けて
「あぁ、石垣の海はきれいなんだな」
と離れてみて実感できたことなど
一時間以上もお話を聞かせてくれました。

さらに「さっき歌っていた曲お願いします」などと言っていただいて
「唐船どーい」で女性が踊ってくれます。

私は石垣島に行った事がありません。
場所の話をされてもちんぷんかんぷんでしたけど、なにより
「私の三線がきっかけで、こんなに楽しそうにしてくれている」
というのがとても嬉しかったのです。
と同時に「リクエストに答えられなかった自分」を情けなく思いました。

別れ際「練習の邪魔してすみません。
楽しかったです。また、会えたら嬉しいです」

と言い残し、このカップルは立ち去っていきました。

…また会える、かどうかは分りませんけど
これが「鷲ぬ鳥節を練習しよう」と思った私の動機です。
私が「できない」と言った時の彼女の残念そうな顔が、
今でも忘れられないからです。
これから先、彼女を含めて「石垣島出身の人」に会うかどうかは分りません。
でも、またいずれあるかもしれない「こんなとき」の為に
「鷲ぬ鳥節」を練習しようと思った出来事でした。
by niraikanai76 | 2006-02-28 23:53 | 三線独学のススメ

持ち歌の、バージョンアップ「安里屋ゆんた」。

独学で三線をやっていて。
「今、一番気に入った曲の練習をしているけれども、新曲も練習したい。
けれどもあまり割ける時間もない…」というようなとき…。
私はたまにあります。こんなときが。

突然ですが
「安里屋ゆんた」
入門曲として、有名ですよね。
私も唄三線を始めるにあたり、この曲から練習しました。

この記事を書くにあたり
「どうして安里屋ゆんたが、入門曲なんだろう」という素朴な疑問が
私の中に湧いてきまして。いろいろ考えてみました。

・有名な曲だから
・「尺」が出てこない
・バランスよく色んな勘所が出てくる
・三線の伴奏と唄のメロディーが、ほぼ一緒

と、あくまでも「私の考え」なんですけれど
これをそのまま漆畑さんにもメールで質問させていただきましたところ

1,よく知られている。
 お年寄りでもご存知ですし、私が本を書いたころは、
 他に有名な曲と言えば、「ハイサイおじさん」くらいでした。
2,歌持と歌との重複部分が長い
 歌持を覚えれば、曲の半分を覚えたのも同然。
 ということで、曲の長さのわりには、覚えやすいと考えました。
3,共通語
 方言がでてきませんので、県外の人にもとっつきやすい。
4,使える
 この曲ならば、誰かの前で演奏したときに、「ああ、あの曲ね」
 と沖縄を想像してもらえます。覚えた曲が、使えないのではおもしろくありません。


とのお答えをいただけました。ありがとうございます。
これに付随した問題点として
「あまりに有名すぎて、色んな歌手が色んな唄い方をするため
唄い方の統一がなされていない」
「歌詞が子供向きではない」
という点を指摘されておられました。

おっと「3」の「共通語」というのは「入門曲」としては重要ですよねぇ。

「4」の「使える」というのも、大事ですね。人前で、すぐに使える。うん、大事です。
(余談ですが、私は施設で「固み節」を演奏したことがありますが
最前列で聞いて下さったお年寄りが他の職員に「あいつは、お経を唱えとるんだろうか?」
と質問していたのが、演奏中の私の耳に入りました。これでは「楽しんでいただける」には
程遠いでしょうね。)

で、そんな「入門曲」としての「安里屋ゆんた」。
私も三線を始めたばかりのころは夢中になって唄っていたのですが、
改めて自分自身振り返ってみてみますと
このごろは「人前で演奏する」「人に歌ってみてくれといわれる」ような「機会」
がないと、自分で練習のときに「あえて唄ってみる」ということは全然無いような気がします。

「人前で唄う」
「人に依頼される」
こういうときには必ず「唄う」のですが
「自分で練習するときには、あまりやらない」

「人前で披露する頻度の高い曲」
ほど、磨きをかけるべきですよね。
なんで弾かなくなっちゃったんでしょう。
「歌三線の、練習用に練習した。」
無意識に、私の中にこんな考えがありそうです。
いや、あるんでしょう。
だから、ある程度歌って弾けるようになってしまった最近では
「あえて練習の時にはやらなく」なってしまったのだと、自分では考えています。

でも、「安里屋ゆんた」って改めてやってみると決して「簡単」ではない気がします。
あんまり長いことやらないで、急に人前でやると「危ない!!」と思うことがあります。
私もミスしそうになったことがあります。

「人前でやるときにはよくやる曲」
ならば、練習のときの「友」にしてもいいわけです。
記事の冒頭に戻りますが
「今、一番気に入った曲の練習をしているけれども、新曲も練習したい。
けれどもあまり割ける時間もない…」というようなとき…。


こんなときにオススメします。
「安里屋ゆんた」のバージョンアップ。を。
別に安里屋ゆんたでなければならない。というわけではないのですが
「持ち歌のバージョンアップ」ということで。

「果たして、今でもきちんと歌って弾けるだろうか」という
「確認して、復習してみる」ところから、
三線に装飾音を入れてみたり、ちょこっと音を変えてみたり
唄い方の工夫をしてみたり。
早弾きにしてみたりといろんな風に遊べて楽しいです。
「入門曲」としてだけ使うには、この曲はもったいない気がします。
「さらりと定番曲を歌って味のある三線を弾きこなす。」
これも魅力ですよねぇ。がんばりたいところです。

「持ち歌のバージョンアップ」
なかなかおもしろいです。
特に曲を増やす予定のない方は、試されてはいかがでしょうか。
by niraikanai76 | 2006-02-26 14:02 | 三線独学のススメ

独学の、泣き所。(独学、あまりススメません?)

「三線独学のススメ」などというカテゴリを用意しているにも関わらず、
この記事タイトルです。

私自身、
「楽器は人から習うのが、一番の上達への道」
というのを、身をもって知っているからです。
いや、正確には
「教わったことを、常日頃注意しながら唄う(演奏する)ことにより
着実に自分の足りない部分、出来ていない部分をつぶしていける」
というのが正しいのでしょうか。
だから「師匠から習ってはいるけれども、師匠の言うことは聞かない」
という姿勢では、上達は期待できないでしょう。

この「自分のダメな部分を注意してくれる人」
というのは貴重な存在です。
独学でやっていると、どうしても自分に甘くなりがちです。
私もずいぶん、自分に甘いです。
気をつけてはいるのですが、側で聞いていて「ダメだダメだ」といってくれる人が
いるのといないのとでは、雲泥の差。だと思います。

最初は「唄三線は、独学でもいいや」
こんなふうに思っていました。
でも最近は「誰かに習いたいな」と思うのです。
「自分で自分にダメだし」
これが、案外重荷になるときがあるのです。
「人から注意されたほうが、分かりやすい」
とも思います。
今までの音楽経験で少しは「耳の肥えた」私は
自分の唄三線の「どこがダメなのか」というのは
なんとなーく、わかるのです。
ただ、それを「どういう方法で解決するのか」というのが
なかなか難しいですし、「ダメなところが分かっているのに、すぐに改善できない自分」
に少々苛立つときがあります。

私は独学唄三線を始めて2年半ほどになりますが
いろんな曲に挑戦すればするほど、問題が増えてきます。当然ですが。
最初は「ただ唄三線が出来るのが楽しい」だけでよかったのですが
「果たして自分のやっている演奏は、正しいのだろうか」という
疑問を持つようになると「やっているだけで楽しい」では、
自分の気持ちの問題としては済まなくなってきます。

あえて言葉で言うならば
「その曲が出来ている証」が欲しくなるのです。
これが民謡の世界で言うところの「コンクール」になるのだろうとは
思うのですが。

さて、こういう気分になったからといって
すぐに「じゃあ習いに行こう」というのが出来ません。
不規則勤務の多い仕事の関係なので、仕方ありません。

じゃあ、どうするか…。
「とりあえず、三線に触らない」
これだけです。
「自分と三線の距離が、あまりに詰まりすぎている」と
こういうストイックな気分になりやすいです。私の場合。
「あ~。やっぱり三線は、楽しいなぁ。細かいことは気になるけど、まぁ、いっか。」
という気になるまで、三線には触りません。といっても長くて五日間くらいですが。

自分のモチベーションや気分の管理。
これも、独学の宿命なのでしょうね。
遠回りはするわ、頭は使うわで、なんと労力の要ることなのでしょう。
でも、これだけは素敵です。
「自分の好きなときに好きな曲を練習できる」
「沖縄県の民謡」ならば、最近の私はどれも面白いのですけどね。
by niraikanai76 | 2006-02-23 21:36 | 三線独学のススメ

待てない。

唄三線をしていると…、特に「ゆ~ったりした曲」をやっていると、
「次の音を待てない」ということが、あるんですね。
唄の動きに手の動きがつられてしまう。
とでも言えばいいですかね。
音がつられる。というのも、ありますよね。

工工四や、CDを聞いている限りでは
「たぶん、できるだろう」と安易に思ってしまうような
「いけない姿勢の自分」が、たまにいるんです。

「鷲の鳥節」です。
今日、初めて練習してみました。
八重山民謡自体、今までまともに手をつけたことがありませんでした。

「あや~ぱ~に~~ば~…」
と始まりますが、この歌詞の中で
「ぱ」と「に」と「ば」は
それぞれ「工工四の中では、三線の音と音の間に声を出す」
というようになっています。

声を出してから、三線で音を出す。
ということですよね。

これが、待てないときがあるのです。
「ゆっくりな曲だから、できるだろう」
と安易な姿勢で臨んだ自分が情けないです。

今まで、早弾きの曲が好きで
そればかりやっていましたが
こういう「ゆっくりした曲」で、こういうミスを犯すと
ベースの師匠に言われた言葉が思い出されます。

「早く弾くのは、案外簡単なんだ。勢いに乗れるから。
でも、勢いに乗るのは厳密には弾けていない。
試しに早いのをゆっくりやってみな。安定していないはずだから。
一番難しいのは、ゆっくりなフレーズをテンポを守って弾くことなんだ。」


実際、西洋楽器を演奏したことのある方なら分かると思いますが
テンポ130くらいで演奏する16分音符の羅列よりも
テンポ80くらいで演奏する16分音符の羅列の方が「安定させたまま演奏する」
のは難しいはずです。そうじゃないですか?
この場合も「走る(いわゆるテンポよりも早く演奏してしまう)」ほうが
「モタる(テンポに乗れないで、遅れる)」よりも多いですよね。
これも一種の「待てない」だと思うのです。

ゆっくりで安定していないものが、早くしても安定するわけがない。
これは、よくわかっていたつもりでした。
でも、人は「すっかり理解しているつもりのこと」や
自分にとって都合の悪いことは忘れやすいようです。

私の「鷲の鳥節」。
かなり危なっかしいです。
これでは「難しい八重山民謡の発音を気にする」どころではありません。
一方、CDの宮良康正さんの唄は、どっしりしていて
三線の入り方がどうの。唄の入り方がどうの。ということを全く感じません。
厳密には、いろいろなテクニックを駆使されているはずでしょうけど
それを、わざとらしく聞き手に感じさせない。それが、プロ。なのでしょう。(当たり前)

早弾きの曲が好きなのは変わらないですが
こういう「ゆったりした曲」や「いろいろな歌の入り方」
を早弾き以外の曲で練習しながら身に付けていけば
自然と早弾きの曲でも、今以上に安定して充実した唄や演奏になるんじゃないかと
勝手に思っています。

このことを、分かっていたつもりでしたが
「鷲の鳥節」で本日再確認しました。
「鷲の鳥節」の工工四に
「なめんなよ!!」
と書いてある気がしました。

独学は、自分に甘くなりやすいです。(私だけ?)
どんどん「自分にダメだし」しなければいけない。でしょうね。
by niraikanai76 | 2006-02-16 21:45 | 三線独学のススメ